2006年12月03日

アフターダーク 村上春樹

 村上春樹の「アフターダーク」という本を読みました。村上春樹の作品を読むのは、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と「海辺のカフカ」についで、3作品目です。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」も「海辺のカフカ」もよくわからなかったですが、「アフターダーク」もよく分かりませんでした。ただ、よく分からなかっただけで、とても面白かったです。


「アフターダーク」は午後11時56分から翌朝の午前6時52分までの物語です。
「時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう一人の若い女性をとらえる。」

 
 ぼくは学校では、ずっとポケモンをするか本を読むかのどっちかで、授業は出ているんですが、全く話を聞いていません。iPodで音楽を聞いているので授業を聞いていないというか聞こえていません。
 ところがこの前の金曜日、学校に本とポケモンを持って行くのを忘れました。授業を聞く気はなかったので本屋さんで何か本を買おうと思いました。そこで手に取ったのがこの村上春樹の「アフターダーク」でした。
 別にどんな本でもよかったんですが、たまたま「アフターダーク」の文庫版が平積みになっていたので、そのまま流れにのって「アフターダーク」にすることにしました。

 
 
 その日はずっと読み続けて、次の日に読み終わりました。とても興味深く読むことが出来ました。なんだか村上春樹の作品はくせになるような気がします。
 いろんな謎の答えが分からないまま物語は終わっちゃうし、登場人物はみんな社会に馴染めない感じのキャラだし、普通のストーリー的なものを期待して読むととんでもないことになりそうです。
 でも、ぼくは村上春樹の作品が好きです。何が好きなのかということを自分なりに考えてみると、ぼくが好きなのはあの独特な雰囲気のような気がします。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んだのは2年前くらいで、「海辺のカフカ」を読んだのは1年前くらいです。なぜか時間が経つと、あの雰囲気を求めて、村上春樹が読みたくなるようなのです。
 「アフターダーク」でぼくが一番印象に残っているのは、タカハシとマリの会話です。この二人はファミレスで会話したり、公園で会話したり、歩きながら会話します。ほぼ初対面の二人が、自分たちの悩みなどについてとても率直で、的確で、内容の深い会話をします。この会話がとても饒舌で、ぼくは鳥肌がたちました。あんな会話ができる女の子が近くにいたらどんなに楽しいだろうと思います。


 村上春樹は作品を長編小説、中編小説、短編小説の順番に出すそうですね。この「アフターダーク」は中編小説で、「海辺のカフカ」は長編小説だそうです。
 ぼくは中編小説か長編小説しか読んでいないので、今度は「東京奇譚集」のような短編も読んでみたいと思います。
posted by 野原さん at 19:56| Comment(0) | TrackBack(3) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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